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Author:春日 庄
医療系の仕事をしている会社員。
人生を小さく大きく何度も挫折中。
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ごった煮ボックス
憂鬱戦線北上中。
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ミリオンダラー・ベイビー
古いお知り合い(私は勝手にお友達だと思っているがw)の一色 鋏さんの所で話題に出ていてタイミングもよいので、最近見た映画「ミリオンダラー・ベイビー」を勝手に評論してみる。

ちなみにこの映画はF.X.トゥールという作家の短編を基にしてます。
女ボクサーとそのトレーナーを中心とした物語です。
クリント・イーストウッド監督・主演。

↓以下ネタバレを含むので、続きを読んでもよい方は下の「続きを読む」をポチっと。
この映画はきっとマギー(女ボクサー)とフランキー(トレーナー)の愛情が要なんだろう。
けれども、私にとって大事なのはそこではなかった。
マギーと、ジムの雑用係である元ボクサー・スクラップとの人生の対比だ。

ボクシングは1試合に数ヶ月の準備期間や減量が必要だ。
なのに怪我などのリスクが大きく選手生命が短い。
プロになれても下手すると1試合で終わる。…正直言ってスポーツ界のセミだと思う。
準備は長いのに、地上(プロ)に出たら一瞬。

例えば、元プロボクサーであるうちの父。
小学生からボクサーを目指し、高校時代にプロテストに合格した。
しかし18で限界を感じて引退してしまったそうだ。
だからプロでいたのはごく短い。

ただ、そのことを後悔している。現在49歳なのにまだ後悔している。
諦め切れていないんですね。
あの時は諦めてしまったけれど、やっぱりあそこで燃え尽きたかった…という感情は少なからずあるようだ。
ボクシングを観戦している時に、たまに父がポツリと「やっぱり諦めないで、いけるところまでいってみればよかったなぁ」と呟く事がある。
きっと、このままずっと多少の後悔は残り続けるのだろうと思う。

ただ、長く続けていればそのうち諦めきれたかと言うとそれも違う。

この映画に出てきた元ボクサー・スクラップは109回目の試合で片目を失明して引退したんですが、作中で「俺は110回目をやりたかった」と言うわけです。
結局いつまでだって戦っていたい。
それはボクシングが、記録というものがあまり意味のない世界だからかもしれない。
戦い続けることでしかボクサーである自分を保てない。

だから、ああまでして燃え尽きることのできたマギーはボクサーとしての一種の理想像であると思うのだ。

マギーは相手の反則打で全身が麻痺してしまうのだけれども、あれは「引退したボクサー」、あるいは「老いたボクサー」の象徴であると思う。
普通のボクサーならば必ずぶち当たる「限界」が、この場合は体の麻痺として映画の中にあらわされているのではないか。

マギーがあの状態からいかに生きるかを描いてもすばらしい作品になったとは思う。
ただそれは、普通のボクサーならば必ず通る「挫折への道」を描くということだ。
生きることによって何かを諦める、ということだ。

この「ミリオンダラー・ベイビー」は、生きて「挫折の道」を辿っていったボクサー・スクラップと、生を終わらせることによって「諦めることなく」死んでいったマギーとの人生の対比が映し出されている。

もちろん「死んだほうがいい」とは思わない。
けれどもやはり、ああまでして燃え尽きることのできたマギーはボクサーとしての一種の理想像であると思うのだ。
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この記事に対するコメント
しかし
たまに真面目な文を書こうとすると頭が痛くなりますね。
正味な話。
【2005/11/06 21:49】 URL | 春日 #- [ 編集]

そうか
対比かぁ。そこまで頭まわして観てなかったや。
言われてみればそうだねー。
そうなると、深さがまして映画の面白さもうなぎのぼりやも。
っつーかプロボクサー・・・おとん・・・!!そんな過去が・・・!
【2005/11/06 21:52】 URL | 鋏 #eYj5zAx6 [ 編集]


>鋏お姉さま
すばやい反応ありがとうございます。
トラックバックの仕方はこれでいいんだろうかねぇ(´Д`)

たぶんマギーとフランキーに注目すべきなんでしょうが、そっちのけてスクラップに感情移入しておりました。
対比云々は勝手にそう思っているだけでほんとはどうなんだかわかりません(w

うちのオトンはボクサーのほかにも、サラリーマン・料理人・雇われタクシー運転手などを歴任しております。
職の旅人です。さすらってます。
【2005/11/06 22:59】 URL | 春日 #- [ 編集]


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■〔映画鑑賞メモVol.1〕『ミリオンダラー・ベイビー』(2004/クリント・イーストウッド)

皆さん、こんばんは~私め、昨晩のレイトショーで『ミリオンダラー・ベイビー』を鑑賞いたしました!じわりじわり、映画のあれこれが今甦って来ています。うーん、鑑賞した昨日よりも、むしろ、日が変わった今日の方が『ミリオンダラー・ベイビー』という映画の余韻に浸らず 太陽がくれた季節【2005/11/07 22:13】

NO.113「ミリオンダラー・ベイビー」(アメリカ/クリント・イーストウッド監督)

「犠牲」なくして成立しないアメリカン・ドリーム。イーストウッド監督が「ミスティック・リバー」でアカデミー2冠に輝いたのは、記憶に新しい。そして、今回は、本作品で7部門にエントリーされ、4部門でトロフィーに輝いた。いったい、アメリカの映像関係者は、この初老 サーカスな日々【2005/11/22 22:28】

ミリオンダラー・ベイビー。

愛する人よ 俺の大切な血。 モ・クシュラ!!劇場公開していた時、とーっても見に行きたかったんやけど、タイミングが合わず。結局レンタルになってしまいました『ミリオンダラー・ベイビー 』。まずタイトルにセンスを感じます(←もうクリント・イーストウッドには 耳の中には星の砂の忘れ物【2005/12/08 00:04】
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